日本化におびえる世界―ポストコロナの経済の罠

著者:太田 康夫【著】
出版社:日経BPM(日本経済新聞出版本部)

商品説明

内容説明

21世紀を襲う経済病の正体ヴォーゲル、エモット、バーナンキ―。海外の日本評価はどう変化したのか?日本の病巣を的確に捉えた論考から、日本が解決すべき経済危機の本質に迫る。日本化の登場から現在までの40年におよぶ海外の日本観の変遷を追い、アルゼンチン化、ゾンビ化など海外の最新の議論を紹介し、日本がとるべき対策を明らかにした。



目次

1 コロナ後の世界経済「日本化」蔓延(コロナの年に重くのしかかった「日本化」;ビルロワドガローの警告 ほか)
2 「日本化」の源流(日本が輝いていた時代の「日本化」;日本異質論の台頭 ほか)
3 「日本化」の深化(交錯から失望へ―立ちはだかった官僚と政治家;反面教師としての日本の確定 ほか)
4 世界が「日本化」するなかでの日本(2002年ごろ恐れられていた、恐慌的にはならなかった;日本化が恐れられた2002年から、日本は日本化を脱出するどころか状況が悪化した ほか)
5 脱「日本化」の道(欠かせない長期戦略;先人の日本観から学ぶ ほか)



著者等紹介

太田康夫[オオタヤスオ]
日本経済新聞編集委員。1959年京都生まれ。82年東京大学卒業、同年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ(スイス)支局、経済部などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

 コロナ危機によって厳しい現実に直面している世界経済。その対応策について先進国は口をそろえて、財政赤字の削減と景気刺激策の実施という、二律背反の経済政策が求められる難しい局面に入ることを述べています。でもこれは日本がこの数十年直面していた危機的状態ではないでしょうか?
 今年より来年のほうが良くなる展望が開けず、どんよりとした重苦しい空気はどこかで見た覚えがあります。かつて発展に向けなかなか離陸できなかったアジア、1980年代の改革が遅々として進まなかった欧州、そして90年代以降の金融危機、デフレ、低金利の罠にとらわれた日本です。この状況は、いつしか「日本化」と呼ばれるようになり、新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)で世界に広がろうとしています。
「日本化」には現実の問題に適切な対応ができない政策の稚拙さというニュアンスも込められるようになっていますが、経済の弱体化は2000年の比ではありません。新興国も大きく政策の舵を切ろうとしています。突破口を見いだすためには、「日本化」の正体と、課題先進国日本の経験を明らかにする必要があります。
 本書は、日本化に直面する世界と脱却できない日本の実態をずばり解説。日本化の登場から現在までの紆余曲折の変化を追い、海外の最新の議論と予測を紹介しつつ、2020年現在の日本と世界が直面している経済の業病について解説します。
 筆者が日経電子版で「日本化」をテーマに書いた記事は多くのビューを獲得。このキーワードについての情報が求められている証拠です。
【目次】
 第1章 コロナ後の世界経済 蔓延化する「日本化」
1 ビルドワドガローの警告
2 日本化の入り口
3 コロナ禍で欧米が超える 日本化の入り口
4 成長なき欧米世界 
 第2章 天国から地獄へ−−日本化の変遷
1 日本化の登場
2 転落して意味が激変
3 反面教師としての再登場
4 第2次日本化 リーマンで欧米が懸念
 第3章 「日本化」利用の拡大
1 日本化論の一時的見直し
2 しぼむ期待
3 第3次日本化 欧州債務危機
4 の定着
5 欧米危機で第4次日本化
 第4章・世界が日本化する中での日本
1 日本はなぜか恐慌的な状況になっているわけではない
2 だが20年たってより状況が悪化した
3 しかし累積する異常さは危険、欠かせない長期戦略
4 ドラッカー、ダワーに学ぶ
5 価値観転換の模索




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