商品説明内容説明
新たなマネー覇権を巡る争いはもう始まっている!デジタル通貨の実証実験を始めた中国、スウェーデン、導入の議論を加速させるユーロ圏、英国。先行する各国の取り組みを紹介し、日銀によるデジタル円発行のメリットと課題を明らかにする。
目次
第1章 リブラの衝撃と金融当局の対応
第2章 主要国の中央銀行によるデジタル通貨の取り組み―中国
第3章 主要国の中央銀行による取り組み―欧州・その1
第4章 主要国の中央銀行による取り組み―欧州・その2
第5章 中央銀行によるデジタル通貨発行の基本発想
第6章 中央銀行がデジタル通貨の発行に関わることの蓋然性
第7章 二段階アプローチによる中央銀行デジタル通貨の導入
第8章 経済政策に対する影響
第9章 日本にとっての中央銀行デジタル通貨の意義
著者等紹介
井上哲也[イノウエテツヤ]
野村総合研究所主席研究員。1985年東京大学経済学部卒、92年米イェール大学経済学大学院修士修了。85年に日本銀行に入行、2008年に野村総合研究所に入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
日銀がデジタル通貨を発行し、
デジタル人民元に対抗する具体的方策を提示!
リブラ構想は主要国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)への取り組みを加速しました。
2020年には中国やスウェーデンが試験的導入に踏み切るとみられるほか、ユーロ圏でも具体的なイメージが明らかになるなど、調査研究の段階から実践の段階へいよいよ踏み出すことになります。
CBDCの導入は、銀行券の代替やキャッシュレスの促進に止まらず、金融サービスと非金融の消費者サービスとの融合や、それらに対する異業種からの参入を通じて、金融システムを根底から変える可能性があるほか、金融監督や金融政策にも大きな変化を迫ることになるでしょう。
本書は、このようなCBDCの導入の背景やねらい、主要国の動きや導入されるCBDCのイメージを解説。日本(日銀)を念頭に置きながら、CBDCの円滑な導入と既存の金融システムからの移行に必要となる条件や想定されるスキーム、導入の戦略、結果として生ずる金融サービスや政策に対するメリットと課題を明らかにすることで、日銀によるデジタル円導入実現に向けた議論を啓発します。
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