内容説明
バブル経済の崩壊以後、急速に輝きを失った日本経済の現状を分析し、現状の打開に向けて新しい経済政策を提案する研究論文や専門書は少なくない。それに対して、本書は、日本経済の現状分析でも経済政策の提言でもない。本書は、経済分析や政策提言を支える経済理論を検討する。伝統的経済理論では、貨幣は、真の経済活動を覆い隠すベールと見なされる。ベールを取り除けば、真の経済活動が姿を現すだろう。この見方は貨幣ベール観として知られるが、私たちが生活する現実の経済において貨幣は、真の経済活動を覆い隠すベールに過ぎないのだろうか。本書は、貨幣が、財と並んで、むしろ経済活動の構成要素であると考える。財の交換過程において貨幣の役割を強調する研究は皆無ではないが、本書は、さらに進んで財の生産過程においても貨幣が積極的な役割を果たすと主張する。
目次
第1章 本書の課題
第2章 資源配分と資源利用
第3章 経済構造と経済変動
第4章 近代社会の技術的制度的諸条件
第5章 工業製品の生産
第6章 短期の供給関数
第7章 有効需要の原理
第8章 純粋交換経済
第9章 消費財の生産
第10章 生産財の生産
著者等紹介
関根順一[セキネジュンイチ]
九州産業大学経済学部教授。1986年3月 九州大学経済学部卒業。2005年4月 九州産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
貨幣が、財と並んで経済活動の構成要素であると考え、さらに進んで財の生産過程において積極的な役割を果たしていることを主張。経済分析や政策提言を支える経済理論を検討。
【目次】