内容説明
グローバル・スタンダードIFRSはわが国にどのような影響をもたらすのか?IFRS適用の問いかけに、わが国のCFOがどう答えたかを分析し、IFRS適用先行国の調査を加え、多面的アプローチから検討する。
目次
なぜエフェクト研究に取り組むのか
第1編 概念・理論研究(IFRS適用に伴うエフェクトに関する諸概念―先行研究に基づく整理;IASBによる正統性の追求;IFRSと会計の機能;会計基準設定と適用後レビュー―IFRS3号を中心に)
第2編 IFRS適用の効果・影響分析(EUにおけるIFRSのエンドースメント・メカニズムの意義;IASBデュー・プロセスにおける会計基準設定主体の行動―中小企業向けIFRSに対するドイツの対応;会計基準設定主体の戦略と会計研究―フランスにおけるIFRS適用後の動向;中小企業向けIFRSに対するオーストラリアの選択―開示要件の削減;台湾におけるIFRSの導入戦略―企業のIFRS適用事例を手がかりに;わが国上場企業におけるIFRS適用に関する事前エフェクト分析;IFRS適用の影響に関するCFOアンケートの因子分析とクラスタ分析;IFRSの日本の税務への影響)
著者等紹介
小津稚加子[オズチカコ]
九州大学大学院経済学研究院准教授。神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学・経営学修士。2007年より日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)