基礎　コンピュータシステム

内容説明

現在、コンピュータは、肉眼で見えぬほど小さな組込み型のものから超高性能なスーパーコンピュータに至るまで、さまざまなタイプのものがあらゆるところで応用されている。それゆえに、コンピュータに関する専門家はもとより、何らかの形でコンピュータに携わる多くのエンジニアたちにとっても、コンピュータシステムの知識と理解が求められている。本書は、コンピュータシステムについてハードウェアを中心として解説したものである。電気、電子、情報系の学生を対象に編集しているが、他学科の学生や技術者の入門書としても活用できる。

目次

第１章　コンピュータの基本構成と動作原理
第２章　命令とアドレッシング
第３章　コンピュータにおけるデータの扱い
第４章　論理回路
第５章　論理回路の簡単化
第６章　制御回路
第７章　演算回路
第８章　主記憶装置と入出力装置
第９章　コンピュータの高速化技術
第１０章　コンピュータシステムの評価

著者等紹介

浅川毅［アサカワタケシ］
東海大学工学部電子工学科卒業（１９８４年）。東京都立大学大学院工学研究科博士課程修了（電気工学専攻）（２００１年）。博士（工学）。東海大学電子情報学部コンピュータ応用工学科助教授、東京都立大学大学院工学研究科客員研究員、第一種情報処理技術者

出版社内容情報

もくじ

第１章　コンピュータの基本構成と動作原理
1.1　コンピュータの基本構成
1.2　コンピュータの動作原理

第２章　命令とアドレッシング
2.1　命令の種類と形式
2.2　アドレス指定とアドレス修飾

第３章　コンピュータにおけるデータの扱い
3.1　データの種類
3.2　数値データ
3.3　文字データ

第４章　論理回路
4.1　スイッチング理論
4.2　組合せ回路の特性と動作
4.3　順序回路の特性と動作

第５章　論理回路の簡単化
5.1　標準形による表現
5.2　組合せ回路の簡単化
5.3　カルノー図による表現
5.4　カルノー図による簡単化

第６章　制御回路
6.1　信号の符号化と分配
6.2　ストローブ入力とカスケード接続
6.3　カウンタ
6.4　制御回路
6.5　割込み制御

第７章　演算回路
7.1　パリティチェッカ
7.2　加算器
7.3　レジスタとシフトレジスタ
7.4　乗算器，除算器

第８章　主記憶装置と入出力装置
8.1　記憶階層
8.2　メモリの基本構成と特性
8.3　メモリの分類
8.4　入出力装置

第９章　コンピュータの高速化技術
9.1　マルチプログラミングとキャッシュメモリ
9.2　パイプライン
9.3　並列処理

第１０章　コンピュータシステムの評価
10.1　処理能力
10.2　システムの構成
10.3　システムの信頼性

演習問題解答

付録
1.　ＣＰＵとメモリの基本概念図
2.　タイミングチャート用紙
3.　テクニカルターム

参考文献

索引