商品説明内容説明
南太平洋、ニューブリテン島の北部にあったラバウル港は、複数の飛行場からなる航空要塞に護られた日本海軍の大根拠地であった。本書は、このラバウル航空要塞から発進した海軍零戦隊の進攻作戦とラバウルの防空戦で、零戦搭乗員が報告している撃墜戦果1機1機のすべてを連合軍側の損害記録と丹念に照合しつつ検証。両軍の戦闘機パイロットの誤認や希望的観測から大きく大きく膨らんだまま通説となっているラバウル戦域での撃墜戦果報告を根底から洗い直し、真実の撃墜戦果を追究している。ラバウル零戦隊が撃ち落とした連合軍機の最終戦果報告書。
目次
8月、ムンダ飛行場の利用を阻止せよ(ラバウル決戦への前哨戦。日本海軍航空隊の勝利で明けた昭和18年8月;撃墜できない零戦は地上で潰せ。米陸軍、海兵隊航空隊のブイン逆襲 ほか)
9月「ブインよいとこ、一度はおいで」連合軍のブイン無力化航空攻勢開始(「見張台に墜落、敵操縦員即死す。我が方被害なし」失敗した黎明の奇襲攻撃;「バユ」、そして警報「クジラ23、メダカ60来襲」二〇一空は全機発進せよ ほか)
10月、とうとうラバウルにも「弾の雨が降る」ラバウル防空戦開幕(またもビギナーズラック!?ニュージーランド空軍のP‐40大戦果を報告;ブイン空襲「P‐38、お前さんが撃ってるのはコルセアだぞ!」 ほか)
11月、ラバウル防空戦激化「ラバウルじゃあ命は10日間だよ」(「飛行機乗りになるのはよせ」零戦隊、未曾有の惨敗;ラバウル湾を水玉模様にした「流血の火曜日」と「ろ号作戦」の開幕 ほか)
著者等紹介
梅本弘[ウメモトヒロシ]
1958年茨城県生まれ、武蔵野美術大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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