商品説明目次
第1章 中小製造業をめぐる経営環境(日本の製造業の現状;海外の動きと政府の政策 ほか)
第2章 DX事例の検討と評価(DX事例;日本企業に於けるDX失敗の原因 ほか)
第3章 中小製造業DX方法論(デジタル化とDX;提案するDXの手順 ほか)
第4章 中小製造業のDX事例(コンクリート養生工程短縮(會澤高圧コンクリート)
印版探索時間の削減(森紙器) ほか)
第5章 DXを成功に導く鍵(経営戦略の重要性;プロジェクト組織とリーダーの育成 ほか)
著者等紹介
藤川裕晃[フジカワヒロアキ]
現職:法政大学専門職大学院経営大学院教授、神奈川大学工学研究所客員教授。学歴:早稲田大学理工学部工業経営学科卒業、早稲田大学大学院理工学研究科生産管理専修修了。職歴:大成建設株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、近畿大学工学部教授、東京理科大学経営学部教授を経て現在に至る。専門:生産マネジメント、サプライチェーンマネジメント、工場計画。学位:博士(工学)。資格:中小企業診断士、技術士
川越敏昌[カワゴシトシアキ]
現職:株式会社Rivercrotech(リバクロテック)代表取締役。学歴:関西大学工学部電気工学科卒業、関西大学大学院工学研究科パワーエレクトロニクス専攻修了、法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科修了。職歴:株式会社日立製作所(産業・流通)を経て独立。専門:経営戦略・事業計画、現場改善、生産管理、デジタル活用・DX化支援。学位:工学修士、MBA。資格:中小企業診断士、ITコーディネータ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
この30年間、他の先進国はそれなりに経済成長しているが、唯一日本だけが経済成長に背を向けている。原因は複合的なものだが、その対策はどの書籍を読んでも同じことが挙がっている。それは、「DX化」である。これは、デジタル技術を使って企業の改革をすることを指している。
企業の改革方法は、通常、問題を列挙して真の原因を明らかにし、解決すべく戦略を立てること、更にその戦略に基づいて戦術を立てて実行するのが手順である。だが、いつまで経っても日本企業はこういった効率化・自動化・情報化・最適化の類の企てに失敗し続けている。まるで、日本経済がバブル以降立ち上がれないのと符号しているようである。
デジタル化はお金があればどんな企業も形態的には達成可能だ。しかし、DX化ではデジタル機器は主役ではない。本書で紹介する事例はデジタル機器購入に掛かった費用は微々たるものである。中小企業にも手が出せる金額であり、しかもDX化補助金を使えばなんのことなくDX化ができる。いちばん重要なことは、その企業がライバルと差別化して生き残るためにはどんな問題を抱えているか、それらの問題のどれが真因で、その真因を解決する糸口はどうすることかを解き明かすことである。具体的にIoTをどこに置き、何に繋いでデータを吸い上げるのか、はたまた、収集したデータをどう料理して真因の解決に繋げる意思決定を導き出すかのシナリオとシステム設計がなくてはいけない。
本書は、著者と法政大学専門職大学院の学生達が関与した事例を挙げ、製造業のオペレーションに的を絞った手法を提案し、企業の経営戦略との関係および生産システム構築の具体的方法を述べる。
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