商品説明内容説明
少子・高齢化が進む中で福祉充実には財源と社会保障両輪の議論が不可欠。北欧フィンランドから学ぶべき点は?社会保障と地方財政調整に密接に関連する国庫支出金と高齢者福祉の分析を通じ、フィンランドの経済・財政、福祉の1990年代から今日までの変容を明らかにする。
目次
序章 問題の所在―グローバル化の中でのフィンランド福祉国家の変容と再編成
第1章 グローバル化の中でのフィンランドの経済と財政(1990〜2014)―EU加盟、財政支出削減、税制改革
第2章 フィンランドにおける地域経済の動向と地域間格差の拡大
第3章 フィンランドにおける高齢者福祉の変化(1995〜2005)―1990年代前半の不況以後の高齢者介護サービスと福祉民営化
第4章 フィンランドにおける高齢者ケアの現状と福祉民営化の動向(2005〜2013)―いっそう進む市場化と営利企業(大企業、グローバル企業)の台頭
第5章 フィンランドにおける2010年の国庫支出金改革と自治体財政の状況―2010年、一般補助金の成立
第6章 フィンランドにおける2010年の国庫支出金改革とその後の国庫支出金の動向(2010〜2015)―2012年、2015年の改定を中心に
第7章 フィンランドにおける2016年度国庫支出金の動向とSOTE改革
終章 おわりに
著者等紹介
横山純一[ヨコヤマジュンイチ]
東北大学経済学部卒業、東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。尚絅女学院短期大学講師などを経て、1986年4月札幌学院大学商学部助教授、1995年4月北星学園大学文学部社会福祉学科教授、2000年4月北海学園大学法学部政治学科教授。経済学博士(1988年2月、東北大学)。専攻は財政学、地方財政論。1985年に論文「プロイセン地方財政調整の展開(1893‐1913)―地方税負担の地域的不均衡とその解決策」にて第11回東京市政調査会藤田賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
1990年代から今日までのフィンランドの経済・財政・税制・高齢者福祉の変容を、国庫支出金の分析を通じて明らかにする。1980年代後半に福祉国家が確立した。しかし、グローバル化の進行に伴い現在福祉国家は大きな転機にさしかかっている。
本書では1990年代以降から今日までのフィンランドについて経済・財政・税制、社会福祉(とくに高齢者福祉)、社会保障と教育に密接に関連する国庫支出金を分析することを通じ、転機に立つフィンランドの福祉国家の再編について明らかにする。
横山純一[ヨコヤマジュンイチ]
著・文・その他
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