目次
1 物流の重要性と役割(“物流の課題を渋滞学から読み解く”データ公開とAI、若手人材が物流渋滞解消のカギを握る;“物流業界の人材不足問題を解決するために”物流関連二法など国の本気がドライバーの労働環境を変える;“物流の歴史をひもとく”江戸時代の飛脚から始まる歴史に現代の物流を考えるヒントがある)
2 物流革新の挑戦(“物流の商習慣を変えるCLOの役割とは”商習慣として見過ごしてきた課題をチームで知恵を絞りながら解決;“地域に嫌われない、人が集う物流施設開発は可能か?”不動産会社の立場から物流会社の課題解決をサポート;“物流の悪しき習慣を正す挑戦”環境改善や賃上げ交渉など正しいことをコツコツと ほか)
3 連携の未来(“共同配送は日本の物流をどこまで変えるか”ダブル連結トラックによる混載で積載率38%→65%を実現;“カーボンニュートラル実現に向けた物流の役割”業界横断的な仕組みをつくる絶好のチャンスが訪れた;“船舶の自動運航はどこまで進んでいるのか?”無人運航船で船員不足と海難事故の両方を解決できる ほか)
出版社内容情報
経済活動、ひいては国民生活に欠かせない物流に今、危機が押し寄せている。
ECの普及による貨物の多品種小ロット化、多重下請け構造による商慣習、人手不足と担い手不足、拍車をかける時間外労働規制(物流の2024年問題)など。このまま具体的な対応をせずにいれば、2030年には輸送能力が大幅にダウンするするとも指摘されている。
「物流の2024年問題」をきっかけに、物流業界が置かれた現状や課題がさまざまなかたちで社会に広まり、一般の人にも認知されるようになった。物流業界はこうした状況を変革の転換期と捉え、物流が社会を動かす未来への始まりとしなければならない。本書が物流のあるべき姿や未来を考える一助になれば幸いである。