内容説明
財政赤字は悪なのか?米金融政策の権威で「経済の金融化」研究の第一人者による話題の論考。
目次
第1章 現代貨幣理論の台頭
第2章 MMTの基礎理論と主権通貨発行による政府債務ファイナンスの持続可能性
第3章 MMTの開発途上国への適用の限界
第4章 複数国際通貨システムにおけるドルの特権
第5章 「アメリカ第一主義」の金融政策とそのコスト
第6章 ミンスキーへの誤解―MMT派のマクロ経済政策と金融不安定性
第7章 MMTの幻想―MMT派の経済政策の矛盾
第8章 結論―進歩主義的マクロ経済政策の輪郭
著者等紹介
エプシュタイン,ジェラルド・A.[エプシュタイン,ジェラルドA.] [Epstein,Gerald A.]
マサチューセッツ大学アマースト校(UMass Amherst)経済学部教授・同大学の政治経済研究所(Political Economy Research Institute:PERI)の共同所長。これまで、金融危機、金融規制、雇用創造と貧困削減を目的とした中央銀行制度の代替的アプローチ、資本勘定規制、中央銀行と大手金融機関の関係についての政治経済学に関する著作を多数発表してきた。国際労働機関(ILO)、国連経済社会局(UNDESA)、国際連合開発計画(UNDP)、国際連合貿易開発会議(UNCTAD)を含む国際連合(UN)の専門機関および関連機関において発展途上国のマクロ経済政策と金融政策をトピックとした数多くの研究プログラムにも取り組んできた
徳永潤二[トクナガジュンジ]
獨協大学経済学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校の客員研究員を務めた(2011年度と2019年度)。主な専門分野は、国際通貨システム
内藤敦之[ナイトウアツシ]
大月市立大月短期大学教授。主な専門分野は、経済理論、経済思想史
小倉将志郎[オグラショウシロウ]
駒澤大学経済学部教授。主な専門分野は、現代アメリカ経済論、金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
MMTは救世主なのか。閉塞状態を抜け出す経済学・金融政策とは何か。世界的金融学者による初の邦訳書!