内容説明
貨幣経済、分業、教養、知識人、ユダヤ人、自由主義、共産主義、ファシズム、共同体、イノベーション、新自由主義…人々は市場とどう向き合ってきたのか?資本主義の勃興期、1700年代から今日に至る300年にわたる膨大な知の歩みを時代背景と当時の最良の言説とともに描き出す。
目次
歴史的背景―権利、正義、徳
ヴォルテール―「高貴な出自の商人」
アダム・スミス―道徳哲学と経済学
ユストゥス・メーザー―文化の破壊者としての市場
エドマンド・バーク―商業、保守主義、知識人
ヘーゲル―選択するに値する人生
カール・マルクス―ユダヤ人高利貸しから普遍的搾取に至るまで
マシュー・アーノルド―俗物にビジネスというドラッグを断たせる
ウェーバー、ジンメル、ゾンバルト―共同体、個人、合理性
ルカーチとフライヤー―共同体の探求から、全体性の誘惑に至るまで
シュンペーター―技術革新と怨恨
ケインズからマルクーゼへ―豊かさとそれに対する不満
フリードリヒ・ハイエク―早過ぎた自由主義者
著者等紹介
ミュラー,ジェリー・Z.[ミュラー,ジェリーZ.] [Muller,Jerry Z.]
アメリカ・カトリック大学歴史学部教授。1977年ブランダイス大学卒業、1984年コロンビア大学にてPh.D.取得。1996年より現職。専門は近代ヨーロッパの知性史、資本主義の歴史
池田幸弘[イケダユキヒロ]
慶應義塾大学経済学部教授。1959年東京都生まれ。82年慶應義塾大学経済学部卒業、89年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。94年ホーエンハイム大学経済・社会科学部にて経済学博士号(Dr.oec.)取得。2004年より現職、17年10月より同学部長。専門は、経済学史・経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
人々は市場とどう向き合ってきたのか? 資本主義の勃興期、1700年代から今日に至る、300年にわたる膨大な知の歩みを時代背景と当時の最良の言説とともに描き出す。取り上げるのは、経済学者にとどまらず、文学者、哲学者、政治家など幅広い。取り上げる人物:ボルテール、アダム・スミス、ユストゥス・メーザー、エドマンド・バーク、ヘーゲル、カール・マルクス、マシュー・アーノルド、マックス・ウェーバー,ゲオルク・ジンメル,ヴェルナー・ゾンバルト、ルカーチ・ジェルジ、ハンス・フライヤー、ヨゼフ・シュンペーター、ジョン・メイナード・ケインズ、ヘルベルト・マルクーゼ、フリードリッヒ・ハイエク。