内容説明
1930年の金解禁をきっかけに、日本は恐慌に陥った。そのとき経済学者たちは、いかなる論戦を繰り広げたのか?何が恐慌からの脱出を可能にしたのか?70年前、日本を襲った未曽有の経済危機、われわれは今、何を学ぶべきか。
目次
金本位制移行から昭和恐慌まで:歴史的概観
第1部 金解禁論争をめぐって(国際金本位制の足かせ;「失われた13年」の経済政策論争;金解禁をめぐる新聞メディアの論調;経済問題にかかわる雑誌ジャーナリズムの展開)
第2部 回復への途(昭和恐慌に見る政策レジームの大転換;昭和恐慌と予想インフレ率の推計;昭和恐慌期における不良債権問題と金融システムの転換;なぜデフレが終わったのか:財政政策か、金融政策か)
昭和恐慌の教訓
著者等紹介
岩田規久男[イワタキクオ]
1942年生まれ。66年東京大学経済学部卒業。73年同大学院経済学研究科博士課程修了。上智大学経済学部教授等を経て、現在、学習院大学経済学部教授