内容説明
学校生活の中で伝えたい性教育のための16のヒント。性教育=人権教育。性や生殖に関する知識を伝えるだけでなく、他人と関わり合いながらこの社会で健康・安全に生きていくための、知識・スキルを伝えていく。
目次
第1章 学校性教育の心構え(性教育をするときの大人の「態度」「姿勢」;「性の知識」何を伝えたらいい? ほか)
第2章 性教育を行うときに知っておきたいQ&A(子どもたちが性的なことを話しているときに、「それを言ってはいけない/してはいけない」と指摘する際の伝え方が難しいです。どのように伝えればよいのでしょうか?;思春期の子どもたちが、意味を理解しないままにいやらしい言葉を連呼します。こんなとき、どう対応したらよいのでしょうか? ほか)
第3章 「性教育」が根付く社会をつくるには(学校でできること 教員の中には、性教育は不要だと言う人もいます。どうしたらそういった人たちにも、性教育の必要性が伝わると思いますか?;家庭でできること 各家庭の教育方針が異なる中で、学校がどこまで踏み込んだ話をしてよいのかがわかりません。どのように家庭と連携して、性教育を進めていけばよいのでしょうか? ほか)
第4章 シオリーヌ[助産師YouTuber]×北山ひと美[和光小学校・和光幼稚園前校園長]「学校性教育のこれから」
著者等紹介
シオリーヌ[シオリーヌ]
大貫詩織。助産師/性教育YouTuber/NPO法人コハグ代表理事。総合病院産婦人科で助産師としての経験を積んだのち、精神科児童思春期病棟で若者の心理的ケアを学ぶ。2017年より性教育に関する発信活動をスタートし、2019年2月より自身のYouTubeチャンネルで動画を投稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
学校生活の中で伝えたい 性教育のための16のヒント!
〈本書の概要〉
性教育の必要性が、強く訴えられるようになったこの時代。その必要性を理解はしているものの、「どういう伝え方をすればいいのか」「どんな心構えで、何に気をつけて話をしたらいいのか」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本書では、助産師で性教育YouTuberとしても活動し、過去には看護師として、思春期の子どもたちの過ごす精神科の病棟で働いた経験もあるシオリーヌさんが、自身の経験を踏まえ、学校性教育のヒントになるようなお話をお伝えしていきます。
〈本書からわかること〉
・性教育の基本は人権教育
性教育と聞くと、妊娠出産の仕組み、生理や射精などの体の仕組みを学ぶというイメージを持たれている方が多いかもしれません。もちろんそうした知識も大切な性教育のひとつですが、何よりも欠かせない性教育の基本は、「人権教育」です。
「性教育=人権教育」であることを前提とした上で、まず第1章では「学校性教育の心構え」として、性教育をするときの大人の「態度」や「姿勢」について、また、性に関する知識でどんなことを伝えていったらよいのかということについて考えていきます。
・学校性教育に悩む先生たちからの疑問にお答えします!
第2章では、実際に先生方からいただいた質問に回答する形で、性教育を実践していく際の考え方や、より具体的な対応方法・取り組み方についてお話をしていきます。
・「性教育」が根付く社会をつくるには
続く第3章では、先生方からいただいた質問を“学校の中”“学校と家庭との関係”、そして“社会全体”と3つの視点に分け、それらの環境の中で、性教育が根付いた社会をつくっていくために、大人はどのような取り組みをしていけるのかをより考えていきます。
・シオリーヌ×北山ひと美[和光小学校・和光幼稚園前校園長] 性教育特別対談!
第4章では、「一般社団法人”人間と性”教育研究協議会(性教協)」代表幹事、「性教協 乳幼児の性と性教育サークル」代表でもあり、私立和光小学校及び和光幼稚園前校園長の北山ひと美先生をゲストに迎え、「学校性教育のこれからについて」をテーマにした、特別対談を収録しています。
〈こんな先生におすすめ〉
・学校性教育で悩んでいる先生
・学校性教育に興味関心を持っている先生
・子どもたちとの向き合い方に悩んでいる先生