内容説明
あの時代の子どもたちから、今を生きる、そして未来の子どもたちへ!八〇年前、戦争は日常の一部だった。遊び、食べ物、学校生活、そして、空襲、疎開、終戦―。当事者それぞれが経験した出来事、その記憶を次世代に伝える一冊。
目次
第1部 昭和という時代―戦前・戦時下の私たち(二・二六事件から原爆投下まで;真珠湾攻撃から終戦まで;私の八月十五日)
第2部 私たちの日常生活―遊びと食生活(生活の断片;食をめぐる思い出)
第3部 私たちの学校―校舎、教室、授業(学校生活回想;少国民の学校生活;大久保尋常小学校)
第4部 それぞれの空襲―私たちが体験したこと(ドーリットル空襲の記憶;はじめての空襲;B29の空襲;空襲と新宿;昭和二〇年四月一三日の空襲;星と空襲警報)
第5部 疎開―東京を離れて、東京に残って(私の疎開;疎開先での防空壕掘り;東京に残って)
著者等紹介
小尾昭[オビアキラ]
「大久保の歴史を語り継ぐ会」代表。昭和5(1930)年生。山梨師範学校(現在の山梨大学)を卒業後、山梨県で教員となり、東京都の公立学校で教員、指導主事、小学校長として勤務。理科教育の専門家として、大学でも後進の指導にあたる
青柳安彦[アオヤギヤスヒコ]
「大久保の歴史を語り継ぐ会」幹事。昭和7(1932)年生。慶応義塾大学法学部卒業後、協同乳業、朝日広告社などに勤務。広報、広告、デザインにたずさわる。戦後東京の風景を撮る写真家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
あの時代のこどもたちから、今を生きる、そして未来の子どもたちへ!
80年前、戦争は日常の一部だった。
戦前・戦中の東京の小学生はどのような毎日を過ごしていたのか。
当時の子どもたちが、当時の状況を現在の子どもたちに伝えるため、回想して記憶を語り合い執筆した4冊の私家文集から、率直な見方と臨場感のある文章を精選し、17編の文章として再編集。
遊び、食、学校、地域での日常生活から、戦争報道、空襲、疎開など戦時下ゆえの経験までを、市井の子どもの視点でいきいきと描くことで、過去と現在が地続きであることがわかり、現代の子どもたちにとっても戦争の現実が他人事ではなく、リアルなものとして伝わるだろう。
戦前・戦中を知る証言と貴重な歴史資料であると同時に、平和教育、地域学習、しらべ学習にも活用できる文集である。