内容説明
女優を縛る。名作『花と蛇』『生贄夫人』などの大胆にして斬新、独創性豊かな緊縛はいかにして生まれたのか。団鬼六、谷ナオミの絶大な信頼をえて数々の名場面を演出した伝説のロープマンが語る美学。
目次
映画『花と蛇』
原作『花と蛇』
異色『裏窓』
美青年・団鬼六
喜多玲子と伊藤晴雨
クランクイン・谷ナオミと再会
ぐるぐる巻きで撮影中断
スタッフが無言の環視
縛りの浪漫・物化
花嫁縛りのシナリオ〔ほか〕
著者等紹介
浦戸宏[ウラドヒロシ]
1933年高知生まれ。法政大学社会学部卒。児童書出版社の編集を経て、61年にSM誌『裏窓』編集者になる。66年、白竜社を設立し出版業の傍らフリーの編集者として、芳賀書店のSM耽美文学シリーズや『緊縛大全』(篠山紀信撮影、団鬼六監修、宇野亜喜良構成)などを手がける。『サン・アンド・ムーン』『えすとえむ』などのSM誌を編集発行。74年、谷ナオミ主演・団鬼六原作『花と蛇』の緊縛指導者として日活撮影所に呼ばれ、以来88年まで日活ロマンポルノSM作品五十本以上の縛りを担当、企画・原案・シナリオ執筆にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
SMは間違いなくロマンポルノの華だった。谷ナオミ主演『花と蛇』以降、想像力豊かで美しい縛りの数々を手がけた伝説の縛師が語る、日活ロマンポルノ裏面史。