内容説明
宗教上の理由で兵役を拒否する人と、自らの信念に基づいて徴兵に応じない人に、裁判官は同等の判決を下すことができるだろうか?信仰者の兵役が免除されて、無神論者にはそれが許されないとするならば、法の下の「平等」は、いかに守られるのか?宗教という難題を前にして、法に正解はあるのか?法哲学の巨人が、対立の根底に横たわる問いに挑む。
目次
第1章 宗教的無神論?(宗教とは何か?形而上学の中核;宗教的科学と宗教的価値;神秘と理解可能性;非人格的な神々―ティリッヒ、スピノザ、汎神論)
第2章 宇宙(物理学と崇高なもの;美はいかにして研究を指導できるか?;しかしそれはいかなる種類の美なのか?;対称性?;宇宙はたまたまこうなっているだけなのか?;不可避性と宇宙;不可避性の美)
第3章 宗教的自由(憲法の挑戦;宗教的自由は神だけにかかわるのか?;コントロールできない自由?;自由内部の衝突;本当に宗教的自由への権利はあるのか?;新しい宗教戦争)
第4章 死と不死性
著者等紹介
ドゥオーキン,ロナルド[ドゥオーキン,ロナルド] [Dworkin,Ronald]
1931‐2013年。法哲学者。ハーヴァード大学・オックスフォード大学卒業後、ハーヴァード大学ロースクールを修了。名判事ラーニド・ハンドのもとで調査官として働き、次いでニューヨークの法律事務所で弁護士として活躍した後、1962年にイェール大学ロースクール教授に就任。1969年にはH.L.A.ハートの後任としてオックスフォード大学法理学教授になり、のちにニューヨーク大学法学部教授となる。20世紀法哲学の世界でもっとも大きな影響力をもっただけでなく、アメリカのリベラル派を代表する知識人であった
森村進[モリムラススム]
1955年、東京生まれ。1978年、東京大学法学部卒業。現在、一橋大学大学院法学研究科教授。法学博士。専攻は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
信仰者と無神論者の間に、ひとつの正義を見いだすことは可能なのか? この難題を前にして、法に正解はあるのか? 20世紀最大の法哲学者による渾身の遺作。