内容説明
マリリン・モンローと原節子。私たちを魅了してきた偉大な映画女優。二人とも一九二〇年代に生まれ、六〇年代初めにスクリーンを去っている。そのビジュアル・イメージは二一世紀のいまも広く流布し、誰もが知っているだろう。だが、二人がもっとも美しく輝くのは映画の中だという肝心なことが忘れられている。『紳士は金髪がお好き』や『麦秋』などよく知られた作品も、あまり日の目を見なかった作品も、その演技に光を当てることで二人の美しさと魅力が新たな姿で浮かび上がってくる!
目次
第1章 マリリン・モンローのお目見え
第2章 原節子の意外な顔
第3章 モンロー・ノワール
第4章 原節子“妻三部作”
第5章 花咲くモンロー
第6章 輝く原節子
著者等紹介
田村千穂[タムラチホ]
1970年生まれ。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。現在、東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍。専門は映画史、メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
セクシーなモンロー、永遠の処女のような原節子。そんな先入観を覆し、二人がいかに多面的な魅力に満ちていたかを、重要作品に即しながら、活き活きと描く。