内容説明
「浅すぎる会話」を「深みのある対話」に変え「自分の本質」を知ることで「真の人間関係」を築く。私たちを豊かで賢い人間にしてくれるコミュニケーションの極意。
目次
第1章 なぜ私たちは良い質問をするのが下手なのか?(「良い質問」ができない私たち;良い質問ができない理由1―人はそもそも自分の話をしたがる ほか)
第2章 質問の態度(「自分は何も知らない」という態度で疑問をもつ;不思議(ワンダー)の感覚を大切にする ほか)
第3章 質問の条件(質問の条件1―すべては聞き上手になることから始まる;質問の条件2―言葉を大切にする ほか)
第4章 質問の技法(「上向きの質問」と「下向きの質問」を使いこなす;「下向きの質問」の後に「上向きの質問」をする ほか)
第5章 質問から会話へ(「良い質問」から「良い会話」へつなげる;質問へのフォローアップ ほか)
著者等紹介
ヴィス,エルケ[ヴィス,エルケ] [Wiss,Elke]
わずかな考え方の変化で日常生活を大きく改善できる「実践哲学」の国際的なベストセラー作家。戯曲・短編小説・モノローグ・物語的な哲学詩の執筆や演出、記事の執筆、ポッドキャストの制作なども手がけ、トレーナー、ファシリテーター、実践哲学者としても活動。実践哲学と質問術のワークショップを主宰し、企業内でのソクラテス式問答法の活用方法の指導や、個人向けの哲学相談も行っている。本書が初めての著作
児島修[コジマオサム]
英日翻訳者。立命館大学文学部卒(心理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
現代人に必要な「正しい質問」と「深い会話」を哲学者ソクラテスの対話術から学ぶ本。オランダで21万部を超えたベストセラーの翻訳書。
・質問で相手の意見を聞くのではなく、実は「自分の考え」を相手に押し付けている
・ただ質問しているつもりでも、相手に「批判された」と思わせてしまう
・相手を尊重しすぎて質問を遠慮する
など、「質問」をするのは実は難しく、スキルが必要となる。
2500年も前に「正しい質問」を実践していたのが、哲学者のソクラテスだ。
「無知の知」を自覚し、あらゆる前提を取り払って物事の奥にひそむ真実を探究したソクラテスの態度こそ、現代の私たちが必要とするものである。
本書では、実践哲学の視点からソクラテスに学ぶ「質問の技法」と、相手とコミュニケーションをとるうえで重要な哲学的態度について詳しく紹介する。
会話で思考を深め、互いに知性を育むことで、広い視野で考えることができる。
そして他人と深く意見を交わすことより、より豊かな人生を送ることが可能になる。