内容説明
妖怪が現代の京都で暮らす「もしも」の世界。京都の大学生考案の擬人化パロディと、怪談研究者による京都ゆかりの妖怪解説を収録。
目次
1章 卯の刻〜午の刻(橋姫;鬼火;以津真天;朧車;衣蛸;河童)
2章 未の刻〜酉の刻(ぬらりひょん;酒呑童子;茨木童子;お歯黒婆;大入道;ろくろ首;付喪神)
3章 戌の刻〜寅の刻(そろばん坊主;甘酒婆;土蜘蛛;鞍馬天狗;輪入道;片輪車;大蛇;羅城門の鬼;鵺)
堤邦彦×睦月ムンク 対談 妖怪というキャラクター
論考 江戸の妖怪話にはじまるもの
著者等紹介
堤邦彦[ツツミクニヒコ]
1953年東京生まれ。京都精華大学名誉教授。博士(文学)。江戸怪談研究をライフワークとする。学術研究のかたわら、怪談朗読団体「百物語の館」を主宰。京都の寺社仏閣を中心に公演を行い、江戸怪談の世界を語る活動にかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
都を舞台に活躍した妖怪は、いまも京都で暮らしてる。
先端恐怖症のため鍼灸師の道を諦めた酒?童子、失恋の傷から立ち直る女子高生・橋姫など、妖怪が「もしも」現代の京都で暮らしていたら……? を擬人パロディ化。性格も悩みも異なる22の妖怪の個性を面白おかしく描きます。各項後半解説頁では、資料や伝説に基づく妖怪の知識を豊富な図版とともに丁寧に紹介しています。他にも怪談研究者・堤邦彦氏とイラストレーター・睦月ムンク氏の対談「妖怪というキャラクター」など、様々な視点から京都にまつわる妖怪を味わいつくす一冊です。
日常に妖怪が紛れ込む気配を、この本で疑似体験してみては。