内容説明
京都を本拠とし、優美かつ豪快な舞を魅せる金剛流。雅と剛が融合した唯一無二の能の心を知る。
目次
第1章 能の歴史と金剛流の歴史(能の歴史 その芽生えから明治期まで;金剛流の歴史 流儀の起源と歴代大夫;主だった金剛大夫の系譜;坂戸金剛家;野村金剛家;龍謹雑録)
第2章 四季の能(翁 白式尉;竹生島 泥黒髭;田村 赤平太;羽衣;道成寺 般若 ほか)
著者等紹介
金剛龍謹[コンゴウタツノリ]
シテ方金剛流能楽師。重要無形文化財総合指定保持者。公益財団法人金剛能楽堂財団理事。金剛流二十六世宗家金剛永謹の長男として、1988年に誕生。幼少より、父・金剛永謹、祖父二世金剛巌に師事。全国各地、海外での数多くの能公演に出演。自身の演能会「龍門之會」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
〈ひもとかれる金剛流のすべて〉
〈能楽・金剛流の若宗家が語る金剛流の歴史とすがた〉
ユネスコ無形文化遺産に登録されている能楽。8世紀の奈良時代に始まる散楽をルーツとする演劇である能楽は、寺社や権力者の庇護を受け、かたちをかえながら今に続いてきました。歴史を紡いできた5つの能の流派のうち、京都に地盤を置く金剛流、その魅力を伝える一冊。能楽全般の歴史のなかで、金剛流はどのように時代を紡いできたのか、史料と家の伝承をもとに明らかにします。また、実演者である若宗家が語る演目や能の基礎知識は、能を身近に感じることのできる内容。「舞金剛」と言われる所以についても明らかにしてゆきます。