内容説明
装束から能をたのしむ本がもう1冊!前作『演目別にみる能装束』で取り上げた30曲に、新しい出立30曲が加わりました。みごとな染織品の細部まで、ご堪能ください。
目次
頁をひろげてたのしむ『石橋』
装束の種類と、出立の基本形
演目別にみる能装束
鑑賞「鬘帯」のいろいろ
名品拝見 観世九皐会の翁狩衣から
能装束を守り伝えるために 能楽堂の年中行事「虫干し」
『演目別にみる能装束』『演目別にみる能装束2』の演目と出立・能面一覧
著者等紹介
観世喜正[カンゼヨシマサ]
能楽師、観世流シテ方。昭和45年、東京・神楽坂の矢来能楽堂(観世九皐会)当主・三世観世喜之の長男として生まれる。父に師事し、観世九皐会を中心に、「能楽・神遊」「のうのう能」「喜正の会」「能の旅人」などの公演に積極的に取り組んでいる。国内各地およびシンガポールなど海外での指導や演能にも多く携わる。慶應義塾大学卒業。重要無形文化財総合指定保持者。(公社)能楽協会理事。法政大学大学院・皇學館大学非常勤講師
正田夏子[ショウダナツコ]
昭和39年生まれ。出光美術館、根津美術館勤務を経て、武蔵野美術大学、武蔵大学、東京造形大学講師。専門は日本工芸史(能、狂言など古典芸能の染織)
青木信二[アオキシンジ]
昭和20年生まれ。立教大学卒業。写真家安東紀夫に師事。日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
シテの装束がクリアに見えるスチール写真で、染織の美しさを堪能するうちに、能装束の約束事がわかってくる。同名書、待望の続巻。
〈待望の続巻、刊行!〉
〈次の観能からは、装束を見たくなる〉
平成16年刊行の『一歩進めて能鑑賞 演目別にみる能装束』は、異例の能楽書として注目を集め、1万部を超えるヒット作となりました。以来、10年のあいだに撮りためた、スチール写真30曲分をもって、パート2を刊行します。写真は、文様の細部までクリアーに見える大きなスチール写真と、舞台で演能中の動きのある写真との2枚、文章は「あらすじ」と「出立(装束の説明)」そして、演者の一言コメントの3本立て。能装束の美しさを堪能するうちに、約束事がわかってくる一冊です。
【著者紹介】
観世流シテ方。公益社団法人 観世九皐会常務理事。1970年東京生まれ。慶応大学法学部卒業。父・観世喜之に師事。東京を中心に、全国の公演、海外公演に多数出演。普及活動や講演も多く行う。