内容説明
鱗模様は鬼女のサイン、源氏の烏帽子は左折、肩上げは仕事中…装束のつけ方や約束がわかると、鑑賞にすごく役立ちます。
目次
装束でたのしむ『道成寺』
装束の種類と、出立の基本形
観世九皐会の名品拝見「白地廿八宿星長絹」
「装束つけ」の現場
面いろいろ
日本の服飾と能装束の歴史
その他一二曲の「五流 出立一覧」
著者等紹介
観世喜正[カンゼヨシマサ]
能楽師、観世流シテ方。昭和45年、東京・神楽坂の矢来能楽堂(観世九皐会)当主・三世観世喜之の長男として生まれる。父に師事し、ともに全国各地および海外での演能や、門弟の育成にも多く携わる。平成7年に若手能楽師5名で演能グループ「神遊」を結成。より広い世代への能の普及活動に積極的に取り組んでいる
正田夏子[ショウダナツコ]
昭和39年生まれ。出光美術館、根津美術館勤務を経て現在、武蔵野美術大学、早稲田大学講師。専門は日本工芸史(能、狂言など古典芸能の染織)
青木信二[アオキシンジ]
昭和20年生まれ。立教大学卒業。写真家安東紀夫に師事。現在、国立劇場勤務。日本写真家協会会員。平成13年「世界観光機関(WTO)大阪総会」の記念切手、平成16年人形浄瑠璃の「世界無形遺産」登録記念、「人形浄瑠璃文楽七宝章牌」などの図柄に採用された
出版社内容情報
観世流矢来観世家後継者の観世善正師が演能でもちいる能衣裳を着て撮影。三〇曲の演目の要点、工夫、装束のみどころを解説。着けてはじめて分かる魅力を紹介。