内容説明
現在の世の中に、音楽に精通している人で、珈琲の世界の隅々まで分るという方は少く、又、珈琲業界や喫茶関係の方で、音楽に精緻な人も稀なような気がしてならない、として、「大作曲家と珈琲」にまつわるものを、まとめた書。
目次
珈琲と音楽の神・ミューズ
J.S.バッハとコーヒー・カンタータ
ルイ十五世と音楽と珈琲
G.F.ヘンデルと珈琲
楽聖・モーツァルトと珈琲と飲み物
ウィンナ珈琲史の序
ウィンナ珈琲史と英雄・コルスチッキー
巨人・ヴェートーヴェンと珈琲と食べ物
シューベルトと友人たちとガストハウス
著者等紹介
鞍信一[クラシンイチ]
1910(明治43)年、金沢市生れ。1930(昭和5)年、雑誌「モダン金沢」を発行。1933(昭和8)年8月8日、市役所うらの広坂に、喫茶店「モナミ」を開業し、その後、レコードの資料館や音楽堂、ホール「モザール」を備えた「金沢喫茶村」に発展させた。戦後、金沢の労演・労音の設立に尽力するなど文化活動を支援する傍ら、戦前から造詣の深かったクラシック音楽の啓蒙にも携わる。またクラシックレコードのコレクターとしても有名で、SP・LPあわせて五万枚以上を収集。合わせて世界の歴史的蓄音機も集め、それらは今「石川県立歴史博物館」に寄贈されている。1991(平成3)年、83歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)