内容説明
風前の灯火から奇跡の復活を遂げ、獅子奮迅の働きをみせた名優の英姿を追憶する。
目次
前座 ゴハチを追いかけて、東へ西へ
第一幕 無情の風
第二幕 激動の日々
第三幕 奇跡の夜明け
著者等紹介
所澤秀樹[ショザワヒデキ]
1960年東京都生まれ。日本工業大学卒業。著書:『鉄道会社はややこしい「相互直通運転」の知られざるからくりに迫る!』(第38回交通図書賞受賞、光文社知恵の森文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
昭和50(1975)年3月のダイヤ改正から昭和の終わりまでに撮影された、EF58の定期・臨時列車の記録写真集。
昭和50年代初頭、ゴハチことEF58は、東海道・山陽本線や高崎・上越線、あるいは東北本線直流区間において新設の寝台特急の牽引仕業を任されるなど健在であったが、53年3月改正で初の廃車が出ると、以後は櫛の歯が欠けるように仲間を減らす。
が、ダイヤ改正のたびに活躍の場を減らされ、もはや風前の灯火と思われた昭和末期、奇跡が起こる。廃車前提の休車と思われた122号機が現役に復帰、宮原で廃車された150号機がまさかの車籍復活を遂げ、臨時列車の牽引に勤める。
国鉄末期の約10年間、著者が東奔西走して撮りためた写真は、同時代の記録としてさまざまな記憶を呼び起こすことであろう。ゴハチファンに捧げる、正真正銘、著者最後のゴハチ写真集。