「知の再発見」双書 道教の世界―宇宙の仕組みと不老不死

著者等紹介

ゴーセール，ヴァンサン［ゴーセール，ヴァンサン］［Ｇｏｏｓｓａｅｒｔ，Ｖｉｎｃｅｎｔ］
宗教史家。フランス国立科学研究センター（ＣＮＲＳ）研究ディレクター。社会・宗教・政教分離研究所（ＧＳＲＬ）所長補佐

ジス，カロリーヌ［ジス，カロリーヌ］［Ｇｙｓｓ，Ｃａｒｏｌｉｎｅ］
宗教史家。現代中国の宗教美術を専門とする。ＣＮＲＳ研究アソシエーツ。ＧＳＲＬ研究員

松本浩一［マツモトコウイチ］
１９５３年千葉県生まれ。東京教育大学文学部卒。筑波大学大学院博士課程中退。現在、筑波大学図書館情報メディア研究科教授。中国道教史を専門とする

遠藤ゆかり［エンドウユカリ］
上智大学文学部フランス文学科卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

出版社内容情報

中国の長い歴史の中で、さまざまな古代宗教や民間信仰を取り込み、それらに影響を与えてきた道教。その豊穣な精神世界に迫る。

道教は中国における長い歴史の中でさまざまな古代宗教や各地の民間信仰を取り込み、また逆にそれらに影響を与えながら、つねに新しい啓示を受け、それを理論化し、洗練させてきた。道教につきまとうイメージである不老不死や呪術などは、道教のごく一面を表すものであり、漢方医学、文学、絵画、音楽など中国の伝統的な分野にも深い関わりを持っている。アジアのみならず今や世界的規模にまで発展している道教の精神世界に迫る。

第１章　道教の歴史
第２章　道教の宇宙論と宗教儀礼
第３章　人体の仕組みと不老不死
第４章　道教と中国社会

【著者紹介】
●ヴァンサン・ゴーセール
宗教史家。フランス国立科学研究センター（CNRS）研究ディレクター。社会・宗教・政教分離研究所（GSRL）所長補佐。著書に、『北京の道士、都市部の聖職者の社会史』（ハーヴァード大学出版局、2007年）、『現代中国の宗教問題』（シカゴ大学出版局、2010年）などがある。
●カロリーヌ・ジス
宗教史家。現代中国の宗教美術を専門とする。CNRS研究アソシエーツ。GSRL研究員。著書に、『黄公望の生涯と作品』（コレージュ・ド・フランス中国学高等研究所、1984年）がある。

●松本浩一
1953年千葉県生まれ。東京教育大学文学部卒。筑波大学大学院博士課程中退。現在、筑波大学図書館情報メディア研究科教授。中国道教史を専門とする。著書に『宋代の道教と民間信仰』（汲古書院、2006年）、『中国人の宗教・道教とは何か』（PHP新書、2006年）など多数。