目次
第一章 これだけは知っておきたい「能」のこと(この本を読む前に;能の歴史 ほか)
第二章 誰でも楽しめる名曲三十曲(翁;葵上 ほか)
第三章 能は、動く美術館(能面;装束 ほか)
第四章 もっと楽しみたくなった時の三十曲(綾鼓;嵐山 ほか)
第五章 能が観たくなったあなたに(能の公演は「一期一会」・どこで観るか・公演情報を見つけ、チケットを買う;現代能楽師名鑑 ほか)
著者等紹介
中村雅之[ナカムラマサユキ]
1959年、北海道生まれ。法政大学大学院修士課程修了。横浜能楽堂芸術監督。明治大学大学院兼任講師。能・狂言を中心に琉球芸能、文楽など伝統芸能のプロデュースを幅広く手掛ける傍ら、芸能社会史を研究。横浜能楽堂の特別企画公演「武家の狂言 町衆の狂言」が文化庁芸術祭優秀賞(2008年)、企画公演「琉球舞踊 古典女七踊」が文化庁芸術祭大賞(2015年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
イラストと写真で見てわかる! 実際に舞台を観ているように時系列でわかる!
初心者へのおススメ度付きの能の鑑賞ガイド
能は音楽(囃子)、歌(謡)、動き(舞)という3つの要素で構成される日本版ミュージカル。昔から「能は眠くなる」「難しい」と敬遠する人も多いですが、それはもったいない!
能を観るために「勉強したい」と言う人が多いが、この言葉が、能に対する日本人の思いを象徴している、と著者は語ります。能は本来「勉強」するものではなく「楽しむ」もの。しかし、どう楽しめばいいのかがわからない、というのも現実。
そこで横浜能楽堂元館長であり、日本の伝統芸能、文化・芸術に精通する著者が、「眠くならない指数」「上演頻度」など、ユニークな指標を使った評価や、写真やイラストを大胆に使って、初心者も楽しめる能を案内します。
装束や楽器、能面など能を支える周辺もていねいに解説。曲の背景にある文化や歴史もわかるようになっています。
ちなみに、能の心地よい音楽に身をゆだねると、眠くなるのは自然なこと。著者曰く「眠くなったら、寝てもいいんですよ。」とも…。
※本書は2017年10月に初版を刊行し、重版(第2版)に際して仕様を更新いたしました。
■目次
第1章 これだけは知っておきたい「能」のこと
能の歴史/「翁」と「五番立」/「夢幻能」と「現在能」/シテ方と三役/流儀と家/能舞台の構造
第2章 誰でも楽しめる名曲三十曲
翁/葵上/安宅/安達原/井筒/杜若/鉄輪/砧/清経/鞍馬天狗/小鍛冶/石橋/猩々/隅田川/高砂/田村/土蜘蛛/道成寺/巴/羽衣/半蔀/鉢木/船弁慶/松風/三井寺/紅葉狩/屋島/山姥/熊野/楊貴妃
第3章 能は、動く美術館
能面/装束/扇/楽器/作り物
第4章 もっと楽しみたくなった時の三十曲
綾鼓/嵐山/一角仙人/鵜飼/箙/景清/春日竜神/通小町/邯鄲/菊慈童/熊坂/胡蝶/自然居士/俊寛/西王母/殺生石/卒都婆小町/竹生島/張良/経正/鶴亀/天鼓/野守/班女/百万/藤戸/二人静/巻絹/夜討曽我/頼政
第5章 能が観たくなったあなたに
能の公演は「一期一会」・どこで観るか・公演情報を見つけ、チケットを買う/現代能楽師名鑑/能舞台・能楽堂ガイド…
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