内容説明
戦争と震災、そして生きるということ。戦争を二度と起こさないために、自身の戦争体験を語る。加藤陽子(歴史学者)、島田誠(元海文堂書店社長)に加え、新たに海老坂武(フランス文学者)との対談を追加収録。
目次
1(戦争と平和 ある観察;戦争と個人史;私の戦争体験;対談 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子)
2(災害を語る;災害対応の文化;対談 大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み資産」 ×島田誠)
3(シンポジウム 生きるということ ×海老坂武)
著者等紹介
中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。2022年逝去。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
精神科医としてだけではなく文筆家としても著名な著者が、あの戦争についてどう考えどう過ごしてきたかを語る。
歴史学者の加藤陽子氏との対談では、戦争の記憶、昭和天皇のこと、日中関係など様々なことが語られる。
また、神戸の震災のときのことを振り返りつつ、東北の災害についても語る。神戸元町の老舗書店、元海文堂書店社長の島田誠氏と神戸の街と震災について語り合った対談も収録。
増補新装版では、「生きるということ」をテーマに行われたシンポジウムにおけるフランス文学者海老坂武との対談を収録する。
同じ年に生まれた中井と海老坂の両者が戦争体験を語り合う。
あわせて著者の写真やスケッチなども収録。
◎目次
I
戦争と平和 ある観察
戦争と個人史
私の戦争体験
【対談】 中井家に流れる遺伝子 ×加藤陽子
II
災害を語る
災害対応の文化
【対談】大震災・きのう・きょう 助け合いの記憶は「含み遺産」 ×島田誠
III
【シンポジウム】生きるということ ×海老坂武