内容説明
沖縄移民の手帖に残されたフランス語の恋文。ニューカレドニアの日本人移民の足跡、強制収容の悲劇、子どもや孫たちの現在を撮りおろしの写真とともに追う。
目次
第1章 仏領ニューカレドニアの日本人移民(流刑植民地ニューカレドニアの成り立ち;来島する多民族労働者)
第2章 比嘉伝三の生涯(ニューカレドニアへの旅立ち;鉱山からの逃亡と沖縄女性たち ほか)
第3章 ローラの手紙(松田幸三郎の手帖;ローラから伝三へ ほか)
第4章 引揚げと日系二世の戦後(松田幸三郎の沖縄帰還;日本人の没収財産と沖縄移民の戦後 ほか)
著者等紹介
津田睦美[ツダムツミ]
写真作家、成安造形大学准教授。京都市立芸術大学(日本画専攻)卒業、フランスのEcole d’Arts d’Aix‐en‐Provence修了(DNSEP取得)。主な作品制作・執筆テーマは「原爆投下についての日米歴史観の差異」と「ニューカレドニア日本人移民史の視覚化」。2003年チバウ文化センターのアーティスト・イン・レジデンスに参加。2006年から2007年にかけて「FEU NOS PERES」展をニューカレドニアと日本各地で開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)