内容説明
貧困もたらす経済政策からの転換の道を探る。マルクスに立ち返って。
目次
第1章 ポスト新自由主義社会の展望と『資本論』―マルクスのバブルの論理と資本主義の必然的没落論より考える
第2章 アベノミクス不動産バブルと住まいの貧困―マルクス「不動産バブルの論理」「地代、土地価格と架空資本の論理」に立ち返る
第3章 アベノミクス通商政策の三つの性格―『資本論』の信用・世界市場論に立ち返り考える(上)
第4章 アベノミクス通商政策の三つの性格―『資本論』の信用・世界市場論に立ち返り考える(下)
第5章 アベノミクス「インフレ不況」と『資本論』―中央銀行信用バブルとインフレ調整
第6章 最低賃金全国一律1500円と賃金主導型経済成長―三部門三価値再生産表式の所得分配分析(上)
第7章 最低賃金全国一律1500円と賃金主導型経済成長―三部門三価値再生産表式の所得分配分析(下)
第8章 「少子化」の原因を解明、克服する―賃金主導型経済成長と新しい福祉国家
著者等紹介
関野秀明[セキノヒデアキ]
1969年京都府生まれ。1999年九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、下関市立大学経済学部教授(理論経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
貧困、格差を拡大した一方でのべつ幕なしの都市再開発、国益を損なう輸出・輸入依存の「成長戦略」……日本経済を歪め国民生活を苦しくさせた根本にある自公政権の経済運営を理論的に批判。それをマルクス『資本論』に立ち返りながらあとづける本書は、私たちの日々の生活にひきつけて『資本論』を学ぶ上でも示唆深い労作。