内容説明
天地いっぱいの働きをいただいて生きる。永遠の仏性と今ここを生きる私とのかかわりから、生かされている命のありがたさを縦横無尽に説く、道元禅師の代表作の講義録。
目次
序 道元禅師の御生涯(藤原摂関家を捨て比叡山へ;建仁寺での修行と承久の変;入宋と如浄禅師との相見;帰国してからの教化;道元様と親鸞様 ほか)
1 「現成公案」解題(生かされているわが命;悉有と仏性;「法」の三つの意味;仏法、仏教、仏道;いま、ここでの生演奏 ほか)
著者等紹介
青山俊董[アオヤマシュンドウ]
昭和8年、愛知県一宮市に生まれる。5歳の頃、長野県塩尻市の曹洞宗無量寺に入門。15歳で得度し、愛知専門尼僧堂に入り修行。その後、駒澤大学仏教学部、同大学院、曹洞宗教化研修所を経て、39年より愛知専門尼僧堂に勤務。51年、堂長に。59年より特別尼僧堂堂長および正法寺住職を兼ねる。現在、無量寺東堂も兼務。昭和54、62年、東西霊性交流の日本代表として訪欧、修道院生活を体験。昭和46、57、平成23年インドを訪問。仏跡巡拝、並びにマザー・テレサの救済活動を体験。参禅指導、講演、執筆に活躍するほか、茶道、華道の教授としても禅の普及に努めている。令和4年、曹洞宗大本山總持寺の西堂に就任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
『正法眼蔵』冒頭の「現成公案」、あらゆる存在と仏性の関係を細やかに著した道元禅師の代表的著作を、当代随一の禅僧が現代人の生き方の問題の視点から力強く語り明かす。