内容説明
唯識って、修行法だったの!?「唯だ識だけがあり、それ以外存在しない」なんてあり得ない!瞑想修行者達の修行法であるという唯識の原点に立ち返り、現代人の悩みを解決するかもしれない唯識思想のエッセンスに迫る。
目次
第1章 修行者の目で見る唯識思想
第2章 瑜伽行唯識学派の立ち位置
第3章 『中辺分別論』と『大乗荘厳経論』
第4章 『摂大乗論』
第5章 『唯識二十論』と『唯識三十頌』
第6章 仏教論理学と密教
第7章 瑜伽行唯識学派の諸論師の系譜
著者等紹介
佐久間秀範[サクマヒデノリ]
1954年埼玉県久喜市生まれ。東京大学文科三類から文学部印度哲学印度文学を経て東京大学大学院印度哲学専攻で仏教学を学ぶ。博士課程在籍中にドイツ・ハンブルク大学へ留学し、1990年に哲学博士(D.Phil.)を取得。2001年に東京大学にて博士(文学)を取得。筑波大学人文社会系の教授を経て、筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
観念論や独我論として理解されがちな唯識は、思想というより悩み苦しみから解放されるための修行法である! 原点にかえり、唯識思想の意義を現代的に説くとともに、学術的に唯識文献の内容や最新の研究に基づいた瑜伽行唯識学派諸論師の系譜を明らかにする。