目次
1 戦後復興期1945年〜1955年(夢と文学―島尾敏雄「夢の中での日常」;言葉を指示する言葉―三島由紀夫「卒塔婆小町」;被占領者たちの憂鬱―小島信夫「アメリカン・スクール」;母であることの罪―円地文子「黝い紫陽花」)
2 戦後文学の転換期1956年〜1965年(ギターの音響く異郷にて―深沢七郎「楢山節考」;“他者”を語ることの困難―石牟礼道子「ゆき女きき書」;政治の季節と性の表現―大江健三郎「セヴンティーン」;反核・平和を語る言葉―佐多稲子「色のない画」;性と向き合うこと―野坂昭如「エロ事師たち」)
3 表現の時代1966年〜1975年(「私」という虚構―藤枝静男「空気頭」;現象としての身体―古井由吉「円陣を組む女たち」;“書かない”ことのリアリティ―金井美恵子「兎」;ファルスの挫折―中上健次「十九歳の地図」;拒否と反転―開高健「渚にて」)
著者等紹介
浅野麗[アサノウララ]
青山学院大学、亜細亜大学ほか非常勤講師
小野祥子[オノショウコ]
城北中・高等学校、淑徳大学非常勤講師
河野龍也[コウノタツヤ]
実践女子大学文学部准教授
佐藤淳一[サトウジュンイチ]
和洋女子大学日本文学文化学類助教
山根龍一[ヤマネリョウイチ]
日本大学商学部准教授
山本良[ヤマモトリョウ]
埼玉大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
テキストとトレーニングシートを使って、文学・批評理論を学ぶ。「夢の中の日常」「楢山節考」等、14の小説と丁寧な解説。