内容説明
当時の記録や被爆者たちの声をもとに書き上げた、圧巻のドキュメンタリー。時代と国境を越えた平和への祈り。米軍兵士として終戦直後の日本を撮影していた、ハーバート・スサン。戦後何年も秘されていた原爆のフィルムを世に放ちたいと願うも、叶うことなく生涯を終えた。40年の月日が経ち、娘のレスリーは父の遺志を継ぐために日本へと向かった―。待望の日本語訳版。
目次
平和公園
ハリウッド万歳
父の他界
敵からの授かり物
イラッシャイマセ!ヨウコソ日本へ!
幕のうしろの魔術師たち
駐屯するには愉快なところ
士官候補生になる
夕食の席での口論
爆撃部隊に配属される
戦う気がないなら必要ない
占領後の日本人に会う
父の肉声を探す
戦略爆撃調査団と天皇の専用機関車
かつての長崎はどこなのか
海兵隊を訪問する
ほかの人とはちがう
小さな芽吹き
二つの要求
静かな被爆者たちと会う〔ほか〕