内容説明
名作の誕生する過程には作品に負けないほど劇的な事件がかくされている。スキャンダラスと言っていいほどのそれらの出来事は、別の見方をすれば作曲家本人のがむしゃらな闘争ともいえる。「カルメン」「フィガロの結婚」「蝶々夫人」ほか知っておきたい名作オペラのあらすじと、その作曲家たちの壮絶な生涯を、同時に読める一冊!待望の文庫化。
目次
ビゼー 「世にも恐ろしい災い」「カルメン」
ヴェーバー すべては愛のために「魔弾の射手」
ベッリーニ 嫉妬が産んだ名作「ノルマ」
ヴァーグナー 過剰な執着心―「さまよえるオランダ人」
ロッシーニ 美食と神経過敏―「セビーリャの理髪師」
モーツァルト 神童の傲慢―「フィガロの結婚」
ヴェルディ 「道を踏み外した女」「椿姫」
プッチーニ オペラ以上の悲劇「蝶々夫人」〔ほか〕
著者等紹介
中野京子[ナカノキョウコ]
北海道生まれ。作家・ドイツ文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)