商品説明内容説明
人生100年時代と言われる現在、老い衰えることを否認し「元気」を鼓舞するような本や、「老いても大丈夫」と安心させるような言葉が多く世に出ているが、80歳以上の長寿期高齢者の生活は、実際には困難に満ちている。長寿期を住宅で暮らす高齢者は、毎日の暮らしをどのように過ごし、何に不安を感じているのか?ひとり暮らしよりも夫婦二人暮らしの方が問題はより深刻だと支援者は言うが、それはどういうことか?離れて暮らす子どもたちはなぜ、親の状態に気づくことができないのか?家族社会学者である著者は、高齢者やその家族、支援者からの聞き取りを続けながら、現在の長寿期在宅高齢者に起こっている家族や社会についての様々な困難を丁寧にすくい取り、それを回避する方法を考え、伝える。
目次
序章 進む「超長寿化」と団塊世代の未来
第1章 長寿期在宅「ひとり暮らし」「夫婦二人暮らし」の危機
第2章 増える長寿期夫婦二人暮らし
第3章 長寿期夫婦二人暮らしの行きつく先
第4章 「夫婦で百まで」を可能にする条件
第5章 超高齢在宅暮らしに必要な「受援力」
終章 まとめに代えて
著者等紹介
春日キスヨ[カスガキスヨ]
1943年熊本県生まれ。九州大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。京都精華大学教授、安田女子大学教授などを経て、2012年まで松山大学人文学部社会学科教授。専門は社会学(家族社会学、福祉社会学)。父子家庭、不登校、ひきこもり、障害者・高齢者介護の問題などについて、一貫して現場の支援者たちと協働するかたちで研究を続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
人生100年時代とさかんに言われる現在、老いを否認し「元気」を鼓舞する本や、「老いても大丈夫」と安心させる言葉が多く世に出ている。しかし80歳以上の長寿期高齢者の生活は、実際には困難に満ちており、実はひとり暮らしより夫婦二人暮らしの問題の方が深刻である。家族社会学者である著者は、高齢者への聞き取りを続けながら、現在の在宅長寿期高齢者に起こっている様々な困難をすくい取り、それを回避する方法を伝える。
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