内容説明
全28章を通読。大乗仏教の神髄に触れる喜びがここにある。煩雑で冗長な逐語訳でなく、原義を損ねる超訳でもない―気軽に読めて楽しめる、現代語訳『法華経』の決定版。
目次
幕開けの章(序品第一)
仏に向かっての歩み(方便品第二)
三界は火宅なり(譬喩品第三)
大乗に心を向ける(信解品第四)
草いろいろ(薬草喩品第五)
未来に対する保証(授記品第六)
過去世の因縁(化城喩品第七)
五百人への授記(五百弟子受記品第八)
まだ未熟でも(授学無学人記品第九)
“法華経”を説く心構え(法師品第十)〔ほか〕
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
『法華経』は、全巻を通読して初めてその神髄に触れ、深奥なメッセージを受け取ることができる。現代語での通読に格好の一冊。本書は、鳩摩羅什訳『法華経』全28品を現代語訳したものです。多くの『法華経』翻訳本は日本語になっていないと語る著者は、「誰もが気軽に読めて、楽しめる日本語訳をつくりたい」と訳出に挑みました。そのため、
?会話文の話者が誰なのかを明確にする
?散文(長行)の内容を繰り返している韻文(偈文)は訳さない
?教学的な解釈には踏み込まない
等々配慮するとともに、巻末に用語解説を付しました。小説を読むように読み進められる、斬新な翻訳『法華経』です。
「誰もが読める『法華経』」を念頭に翻訳され、巻末に「用語解説」が付されていますので、仏教語や固有名詞などについて専門の辞典を引かずに読み進められます。
同じ著者による小社既刊『〈法華経〉の世界』を読む際の“底本”として活用できます。
ひろさちや[ヒロサチヤ]
著・文・その他