内容説明
明治以降、日本はなぜ経済発展に成功したのか。本書は、江戸時代のさまざまな蓄積が明治維新と相俟って、明治日本の近代化、サイモン・クズネッツの経済学のキー概念である「近代経済成長(Modern Economic Growth)」をもたらした、と考える。
目次
序章 知りたいこと
第1章 産業革命と近代経済成長
第2章 江戸時代の日本経済
第3章 江戸から明治へ
第4章 明治維新という構造調整
第5章 明治日本の経済発展
第6章 近代日本の経済と社会
終章 日本の近代経済成長の軌跡:幕末開港と明治維新
著者等紹介
浅沼信爾[アサヌマシンジ]
1961年一橋大学経済学部卒業。(株)東京銀行、世界銀行エコノミスト、クーンローブ投資銀行極東代表事務所代表、世界銀行計画・予算局長、同アジア第1局局長。S.G.ウォーバーグ(現UBS銀行)取締役兼ウォーバーグ証券東京支店長、千葉工業大学教授。一橋大学国際・公共政策大学院(アジア公共政策プログラム)教授・客員教授を歴任
小浜裕久[コハマヒロヒサ]
1974年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、静岡県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
日本の近代化、近代経済成長、産業革命の起源を、幕末の開国から明治維新という政治体制の変革を通じてみつめる日本経済発展論。
江戸時代の様々な蓄積が明治日本の近代化、近代経済成長をもたらしたと考えている本書は、多くの二次資料をベースに、開発経済学者としての視点から、日本の江戸時代の経済、開国政策と明治維新と呼ばれる構造改革、そして明治になってからの欧米先進国からの技術・文化の導入・移転、産業革命と近代経済成長を検討する。