内容説明
現代論理学と現代哲学への道を切り拓いた記念碑的著作。
目次
概念記法―算術の式言語を模造した純粋な思考のための一つの式言語
概念記法の応用
ブールの論理計算と概念記法
概念記法の科学的正当化について
概念記法の目的について
ペアノ氏の概念記法と私自身のそれについて
出版社内容情報
本書は、アリストテレス以来の論理学を根本的に革新し、現代論理学と現代哲学への道を切り拓いた記念碑的著作である。フレーゲが採用した変項と量化子という装置こそ、革新の中軸をなす。フレーゲの目的は算術を基礎づけることにあり、そのために新しい論理学を作り出した。この論理主義と呼ばれる立場を具体的に述べたのが『算術の基礎』(本著作集第2巻)である。本書には『概念記法』の他、「概念記法の応用」「ブールの論理計算と概念記法」「概念記法の科学的正当化について」「概念記法の目的について」等5篇を収める。