内容説明
国境を越えた「法‐文化圏」という視角から新しいアメリカ史の見方を提示。―トランスナショナルな人や思想、組織の移動がもたらした規範や思想、政策の変化を浮き彫りにする。
目次
序論
第1部 帝国と法規範のローカリゼーション(人道の地政学―ハワイにおける赤十字事業と人道主義をめぐる法文化の変容;人種と資源保全―二十世紀前半の北米地域における公共信託法理の悪用とアジア系漁民排斥)
第2部 越境活動が創出する「国民」理念(部族と普遍の間―Z.K.マシューズの原住民法研究から見る南アフリカ市民権要求の論理;帝国のはざまで―戦時下アメリカに帰国した来日宣教師)
第3部 グローバル化とアメリカ政治文化(難民の「ワークフェア」―一九六〇年代アメリカの福祉改革と国際的な人道援助の規範;相克する人権と主権―アムネスティ、イスラエル、アメリカ例外主義)
著者等紹介
石井紀子[イシイノリコ]
上智大学外国語学部教授
今野裕子[コンノユウコ]
亜細亜大学国際関係学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)