内容説明
南海トラフ、首都直下、千島・日本海溝…。国難級の大規模地震に企業はどう立ち向かうのか?キーストーン・アイエルエス・キャピタルが自家保有、保険に代わる第三の選択肢、キャットボンドの実務を完全解説。資本市場を活用するリスク交換により、自然災害リスクの分散を図る新たな対応策を提案。
目次
1 キャットボンドとは
2 大規模災害と企業経営への影響
3 企業ができる災害への備え
4 キャットボンドの具体的な仕組み
5 パラメトリック・キャットボンド導入実務ガイド
6 リスク移転のジレンマと解決のための道すじ
7 なぜキャットボンドは投資家に選ばれるのか
8 キャットボンド市場の歴史と近年の動向
9 国内外のキャットボンド発行事例
10 日本が抱える巨大災害リスクにどのように立ち向かうのか
Q&A
著者等紹介
山本伸二[ヤマモトシンジ]
三井住友銀行に入行後、2002年より北米拠点に赴任し、金融商品の投資・開発業務に従事。2007年に帰国し、JPモルガン証券に転職。2009年からはエーオングループにてキャットボンドの組成業務に携わる。エーオン在籍中には、日本のリスクを対象に発行されたキャットボンドの約75%を主導し、革新的な案件を多数組成。2022年に独立し、キーストーン・アイエルエス・キャピタル株式会社を設立。キャットボンドおよび保険リンク証券を中心としたリスク移転ソリューションの普及に尽力している。京都大学大学院文学研究科博士課程修了(2000年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
南海トラフ、首都直下、千島・日本海溝……予想される大規模地震に対して思考停止でいいのか?
企業がリスクに対して「何もしない」ということは、自己資本でリスクを吸収する策を選択したことを意味する。しかし、それが本当に適切かは真剣な検討を要する問題である。
本書は、自己資本、保険に代わる第三の選択肢、キャットボンドの実務を完全解説。資本市場を活用し、世界の自然災害リスクを引き受けてリターンを獲得すると同時に日本の自然災害リスクの分散を図る新たな対応策を提案する。
【目次】