目次
カメラ
幾何カメラモデル
幾何カメラ校正
放射分析学―光の測定
光源、影、シェーディング
色
線形フィルタ
エッジ抽出
テクスチャ
多視点の幾何
ステレオ視
運動からのアフィン構造
運動からの射影構造
クラスタリングによるセグメンテーション
モデルフィッティングによるセグメンテーション
確率的手法を用いたセグメンテーションとフィッティング
線形力学モデルによるトラッキング
モデルベースのビジョン平滑な曲面とその輪郭
アスペクトグラフ
距離画像データ
クラス分類器を用いたテンプレート探索
テンプレート幾何配置の確認
空間的な関係からの幾何テンプレート
応用事例:デジタルライブラリでの探索
応用事例:画像ベースのレンダリング
著者等紹介
大北剛[オオキタツヨシ]
1991年、東京大学理学部情報科学科で学士号を得た後、1999年までソニーで並行オブジェクト指向OSや放送局用カメラの設計開発に携わる。1998年、ソニーブリュッセルへ赴任する。2001年と2002年に、ブリュッセル自由大学で計算機科学とヨーロッパ統合政治経済学の修士号を取得する。2003年よりベルギーでソフトウェアコンサルタント(および翻訳家)として独立する。コンピュータビジョン、マシンラーニング、自然言語処理に強い関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
●内容
本書はコンピュータビジョンの最前線で活躍するフォーサイス教授とポンス教授による快心の教科書の日本語訳である。発売時に(草稿も含めて)ビジョン界の隅々にまで衝撃を与え,一躍にしてデフォルトスタンダードの教科書となった迫力は今や普遍的なものとなりつつある。ビジョン研究で展開する実にさまざまなアイデアが彼らのビジョン哲学に基づいた非常に鋭い切口で網羅され,どう個々の基礎事項に結びつけて理解すべきかが見事に説明される。「ビジョンのアイデア」に重点が置かれ,著者らの数学的な理解力の奥深さにより実に簡潔に説明される。現代のコンピュータビジョン(特に論文やソフトウェアでのカッティングエッジな技法を理解するための基礎知識として)を最短のルートで学ぶために現在最高の教科書の1冊である。また,本書は画像処理だけ,物体認識だけ,3 次元再構築だけという断片的なものではなく,ビジョンの全体像を示す数少ない書物でもある,アイデアの数や種類も非常に多く,ビジョン事典としても貴重な書物であろう。さらに,物体認識に4通りもの方法があることを知る読物として,あるいは画像理解や画像ベースのレンダリングなどの概要を知る読物としても面白い。クーンデリンクを理解するための入門書としても面白いかもしれない。