目次
第1部 質点と剛体の力学(質点の運動の記述;運動方程式;仕事とエネルギー;抵抗と摩擦;角運動量 ほか)
第2部 連続体の力学と波動(固体の変形;波動;流体の基本特性)
著者等紹介
佐々木一夫[ササキカズオ]
東北大学大学院理学研究科物理学第二専攻修了(1983年)。現在、東北大学 名誉教授 理学博士。元 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻 教授。専門分野:統計物理学
長谷川晃[ハセガワアキラ]
東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻修了(1984年)。現在、東北大学 名誉教授 工学博士。元 東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻 教授。専門分野:原子力材料
海老澤丕道[エビサワヒロミチ]
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了(1971年)。現在、東北大学 名誉教授 理学博士。元 東北大学大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻 教授。専門分野:物性物理学
鈴木誠[スズキマコト]
東北大学大学院工学研究科電子工学専攻修了(1981年)。現在、東北大学 名誉教授 工学博士。元 東北大学大学院工学研究科 材料システム工学専攻 教授。専門分野:生物物理学、物理化学、化学力学エネルギー変換
末光眞希[スエミツマキ]
東北大学大学院工学研究科電子工学専攻修了(1980年)。現在、東北大学 名誉教授 工学博士。元 東北大学電気通信研究所 教授。専門分野:半導体工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
本書では、工科系の大学初年次に学ぶ物理学としての力学を学ぶことができる。
初版から4年を経て改訂された第2版では、エネルギーの保存や連続体の力学に関する記述を見直し、より理解しやすい内容へと改訂した。
第2版でも本書のねらいは変わらず、工学を含めた諸科学を学ぶ際に必須な考え方を身に付けられるよう、学びの流れを丁寧に示すことを重視している。
さらに、演習問題を大幅に追加し、これまで本文各所に配置していた数学的な説明を付録としてまとめることで、本文の可読性と参照の利便性を向上させた。
本書は二部構成となっており、まず第I部では、質点系のニュートンの運動方程式、運動量保存の法則、エネルギー保存の法則、角運動量保存の法則など、また非慣性系における運動についての記述を行っている。
第II部では、質点系の力学を基に固体・液体・気体といった連続体を対象に専門科目につながる現実の物体の力学を記載し、一歩踏み込んだ記述を多く取り入れている。
全体を通して、1つの質点についての力と運動の基本法則の理解から、より広い対象についての力と運動の法則への展開が理解できるよう構成している。
第I部では、高校でも学んだ力学の基本を出発点とし、その上に保存則の系統的な把握とその利用、さらに運動量と質点系の力学についての新たな考え方を積み上げていく。
第II部では、弾性体の変形、波動現象、流体の運動を扱い、これらの現象を支配する法則がより基本的な法則から導かれることを理解できるよう記述している。
本書を教科書として用いた場合の授業時間の制約を考慮し、本文中のテキストサイズに大小の二種類を使用することで、基本的内容と補足的・発展的内容を区別できるようにしているのも特徴である。
また、線積分・ベクトル積・微分方程式についても丁寧に解説している。
【読者対象】
主に工科系の学部学生(1・2年次)、バイオテクノロジー・医学等で力学に関わる分野の学生