共立スマートセレクション われら古細菌の末裔―微生物から見た生物の進化

著者:二井 一禎【著】/左子 芳彦【コーディネーター】
出版社:共立出版

商品説明

内容説明

自然科学の各分野におけるスペシャリストがコーディネーターとなり、「面白い」「重要」「役立つ」「知識が深まる」「最先端」をキーワードにテーマを選びました。第一線で研究に携わる著者が、自身の研究内容も交えつつ、それぞれのテーマを面白く、正確に、専門知識がなくとも読み進められるようにわかりやすく解説します。



目次

1 すべては3ページの論文から始まった(1つの表が意味すること;ウーズの辿った道 ほか)
2 初期生命としての微生物(生命は自然に発生するのか;生命は物質から:化学進化説を唱えた2人の巨人 ほか)
3 大気環境を変えた微生物たち(原始大気の変遷;海洋の誕生、二酸化炭素濃度の低下、地球の冷却 ほか)
4 真核生物への進化(真核生物の誕生をもたらしたメカニズム:細胞内共生;真核生物の特徴:複雑な細胞構造 ほか)
5 われら古細菌の末裔(培養せずに微生物を検出する新しい方法:メタゲノム解析法;新たな古細菌の探索レース ほか)



著者等紹介

二井一禎[フタイカズヨシ]
1977年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、京都大学名誉教授、農学博士。専門、森林微生物生態学

左子芳彦[サコヨシヒコ]
1981年京都大学大学院農学研究科博士課程研究指導認定。現在、京都大学名誉教授、農学博士、公益財団法人発酵研究所理事。専門、海洋微生物学、極限環境微生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

 本書では、40億年の生命の歴史のうち、これまであまり取り上げられることがなかった、最初の30億年の微生物の時代の進化を主題として扱い、原核生物〜真核生物の進化を一連のつながりのなかで解説する。

 われわれ動物や植物の祖先として、細菌や古細菌のような原核生物を想定して進化を考える人はほとんどいないだろう。いや、つい40年ほど前までは微生物学者でさえも、細菌の系統進化を他の大型の生物と同様の分類基準で捉えることなど不可能であると考えていた。このことを可能にしたのは、アメリカの微生物学者、カール・ウーズであるが、本書では、ウーズが成し遂げた偉大な業績を紹介し、その延長上で繰り広げられた真核生物の誕生をめぐる研究者たちの熱い議論を辿ることにより、進化を捉える新しい視点を提示する。
 また、本書では生命誕生前史とも言うべき化学進化や、真核生物誕生のきっかけとなった光合成細菌の進化についても触れることで、真核生物の誕生の背景についての理解を深める。そして新しい技術や解析法を駆使して世界の研究者によって進められた真核生物の祖先探しの努力を紹介し、「なぜ、われらが古細菌の末裔なのか」についての理解に結びつける。
 微生物を視野に入れて生命の進化を捉えるとき、真核生物の誕生こそが進化の大転換点なのだ。

 生命の成り立ちや進化に興味のある高校生、大学生、大学院生や社会人を含む幅広い読者に読んでほしい一冊である。




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