内容説明
なぜ、悲劇は起こってしまったのか。悲劇を防ぐために私たちにできることは何か。さらには、子育てに疲れ、悩んでいる親やこれから親になる人たちのために私たちができること、かけるべき言葉は何か。実際に起こった様々なケースを読み解きつつ考える。
目次
プロローグ 「子育て」とはなにか(子育ては、誰のため?;甘えとしつけ ほか)
1章 児童虐待とは(しつけと虐待の境目;「他の子と同じように」 ほか)
2章 子どもへの身体的虐待(身体的虐待とは;三歳以下の子どもへの体罰 ほか)
3章 特殊な身体的虐待(乳幼児揺さぶられ症候群;代理ミュンヒハウゼン症候群)
4章 「ネグレクト」という虐待(ネグレクトの定義;発育不全/成長障害 ほか)
5章 児童虐待を克服するために(PURPLE CRYING;「大丈夫」というメッセージ ほか)
著者等紹介
南部さおり[ナンブサオリ]
横浜市立大学医学部医学科法医学教室助教・医学博士。高知県生まれ。2000年、明治大学大学院法学研究科前期博士課程修了(法学修士)。05年、横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修了。同学在学中、日本学術振興会特別研究員。05年、横浜市立大学医学部法医学教室助手就任。07年より現職。専門分野は法医学・刑事法学。法医鑑定と刑事司法の問題を中心に、医学・法学の両面にわたる独自の研究活動を行う。特に児童虐待に関する業績は多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)