内容説明
人類にとって身近な発酵食品であり、多くの人を魅了してやまない嗜好品でもある「チーズ」。長大な歴史のなかで、驚くほど多様な種類が生まれた一方、戦争や革命、宗教対立とともに発展と衰退をくり返してきた。ときに劇的なものがたりも秘める、その壮大な歩みを追う!
目次
1章 古代帝国の隆盛に寄与した「究極の栄養保存食」の誕生
2章 カトリック修道院の先導で欧州のチーズ文化が開花
3章 東方に伝わったチーズは遊牧民の躍進にも貢献した
4章 ヨーロッパが世界進出するなか、チーズの多様化が進む
5章 大量生産時代の訪れと揺れ動くチーズの未来
6章 独自に円熟への道を歩んだ日本のチーズ史
著者等紹介
木榑博[コグレヒロシ]
1948年、群馬県生まれ。早稲田大学理工学研究科電気工学高電圧工学専修修士課程修了。会社員、会社経営者として活躍しながら独自にチーズの世界を探究。2001年、NPO法人チーズプロフェッショナル協会理事就任。チーズ検定委員長などを務め、2019年より同協会顧問。フランス、イタリアのチーズ工房視察もたびたび行なっている。2005年、フランスチーズ鑑評騎士の会から騎士の称号である「シュヴァリエ」に叙任される。現在もチーズ関連のイベントの講師としてチーズの普及に尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)