内容説明
ナチスに協力して巨万の富を築いた大富豪たちの真相を暴く衝撃的ノンフィクション。武器製造、資金援助、強制収容所の囚人の動員、奴隷労働者の使役、「アーリア化」の名の下に行われた格安の買収、軍需による売上拡大…。BMWのクヴァント家、ダイムラー=ベンツ元オーナーのフリック家、投資実業家一族のフォン・フィンク家、フォルクスワーゲン社やポルシェ社を経営するポルシェ=ピエヒ一族、製菓材料や加工食品、ビールなどの世界的シェアを持つエトカー家。ヒトラー、ゲッベルス、ヒムラー、ゲーリングなどナチスの大物たちと親しくつきあいながら、敗戦後の事業活動停止、収容所への拘禁、非ナチ化裁判も乗り越えた大富豪たちの衝撃的真実。
目次
第1部 「いたって普通」
第2部 「国家社会主義者がのさばる世などすぐに終わるはず」
第3部 「子どもだと思っていた子がすっかり大人に」
第4部 「あなたは生きて」
第5部 「九ケタのゼロ」
第6部 過去と向き合う
著者等紹介
デ・ヨング,ダーフィット[デヨング,ダーフィット] [de Jong,David]
ジャーナリスト。アメリカの大手総合情報サービス企業「ブルームバーグニュース」の元記者。アムステルダムのヨーロッパ人実業家の金融取引や財務管理をはじめ、ニューヨークの隠し財産や大富豪の資産について取材にあたってきた。取材記事は「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」、オランダの「ファイナンシャル・デイリー」にも掲載されている。オランダ出身。テル・アヴィヴ在住
来住道子[キシュミチコ]
翻訳家。歴史書、児童書などを中心とした翻訳に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)