内容説明
イザナギ・イザナミの第一子で、アマテラス・ツクヨミ・スサノヲの兄であるのに、なぜヒルコは障害を持って生まれ、また葦舟に乗せられ、棄てられねばならなかったのか?海人族、姫姓、ヒルメ、エビス神、呉太白、陳大王、夫差、ニウツ姫、銅鐸祭祀、アメノミナカヌシ、徐福伝説、ニギハヤヒ…そしてスサノヲからヒルコの正体に迫る。『先代旧事本紀』の価値に注目し、神武以前のもう一つの建国神話を読み解く。
目次
第1章 流された神・ヒルコの謎―漂着神話に由来するエビスと隼人
第2章 太陽の化身・オオヒルメの謎―海人族が奉戴した八幡神の母
第3章 「丹」をつかさどる神・ワカヒルメの謎―銅鐸は紀氏一族の祭器か
第4章 北極星となった神・アメノミナカヌシの謎―呉太伯伝説は海を越えて
第5章 降臨する現人神・スサノヲの謎―渡来神話が示す歴史的事実
増補最終章 その後のヒルコ―「蓬莱山」をめざして
徐福と出会う旅―『決定版 ヒルコ』のあとがきに代えて
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
イザナギ、イザナミの第一子で、アマテラス、スサノヲの兄。棄てられた後を追求、徐福伝説をさらに追加した決定版。