内容説明
菅原道真、崇徳院、平将門…権力闘争に敗れし者たちが天下を揺るがす強大な「怨霊」となり、やがて時代を変えた!
目次
序章 「源氏物語」のモノノケと病
第1章 怨霊と平安
第2章 愛欲の天狗
第3章 怨霊の軍団化
第4章 聖剣の喪失と新生
第5章 末法の魅惑
第6章 狐、駆けあがる
第7章 使われる狐の行方
著者等紹介
田中聡[タナカサトシ]
1962年富山県生まれ。88年に荒俣宏氏を団長に結成された「日本妖怪巡礼団」に調査・案内役として参加、その後、執筆活動を始める。膨大な資料をもとに、思わぬ角度から歴史に埋もれた事象を掘り起こすノンフィクションを数多く著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
日本の歴史には怨霊や妖怪が根強くかかわっている。古の文書に不思議な出来事が残されているだけでなく、それらは世の中を動かし、時には歴史さえ変えてきた。
また、古の人々は純粋に怨霊や妖怪の存在を信じて、その存在を怖れ、為政者たちはその存在を信じて政治を行い、人々の日々の営みがあり、歴史が紡がれてきたのである。
現在放送されているNHKの大河ドラマは、「源氏物語」の作者の紫式部が主人公だが、彼女が遺した作品には多くのモノノケが登場する。彼女は「源氏」をはじめとする登場人物たちがモノノケに翻弄される姿から何を訴えようとしていたのか。
藤原家や天皇家の権力闘争のために抹殺されていった者たちの怨みが怨霊となり、それに怯える権力者たちは怨霊や妖怪を鎮めるために神仏を崇め、高僧や陰陽師に調伏を願うが、祟りは鎮まるどころか天変地異や疫病、飢饉は続き、世は荒れ人心も乱れていく。
菅原道真、崇徳院、平将門、歴史に語り継がれる怨霊は必ず歴史の節目に現れている。
怨みをもった怨霊たちは人間の歴史に介入し、歴史に影響を与えていく。裏を返せば、権力を握った者たちの自責への念や、権力者への市井の民の不満が生み出したのが怨霊や妖怪である。
本書は豊富な古典史料を渉猟した著者が、歴史の中の「怨霊」「妖怪」を読み解いたユニークな日本史分析である。
【目 次】
まえがき
序章 「源氏物語」のモノノケと病
生き返った紫の上
モノノケ調伏の光景
出産とモノノケ
モノノケという病
紫の上の病とモノノケ
六畳御息所の生霊
死霊の訴え
紫の上を病ませたもの
女三宮の出家
心の鬼とモノノケ
紫式部の「心の鬼」
一章 怨霊と平安
怨霊の登場
陰謀と怨霊たち
平安への闇路
怨霊の祭祀
御霊と疫神
二章 愛欲の天狗
狙われた染殿后
天狗の正体
紺青鬼と天狗
幽霊の誕生
三章 怨霊の軍団化
小見出し抜け
雷神の道具
怨霊の王国
四章 聖剣の喪失と新生
崇徳院の誓い
疎外されていた生涯
龍宮へ還るもの
新時代の神話
新たな剣の物語
五章 末法の魅惑【ご確認ください】
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