内容説明
『伊勢物語』の写本の一つである最福寺本。南北朝時代まで遡れる稀覯本で、現代とは異なる独特の解釈や古い注釈を伝える貴重な史料として、注目をあつめてきた。本書は、修補過程においてとらえた稀有な影印画像と、詳細な釈文と補注などから、新たな『伊勢物語』理解の可能性を試みる。『伊勢物語』に魅せられた読者・研究者必見の羨望の一冊、ここに刊行!
目次
序
錯簡と修補について
影印(付、補足画像・諸文書)
釈文と補注
最福寺本『伊勢物語』総説―研究叢書四四二『伊勢物語全読解』(和泉書院、二〇一三年)
著者等紹介
片桐洋一[カタギリヨウイチ]
1931年生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得。大阪女子大学名誉教授
長谷川佳男[ハセガワヨシオ]
1960年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。2017年、博士(乙種・文学・広島大学)。現在、東京都立駒場高等学校主任教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)