内容説明
その代表作を厳選して紹介。各歌には現代語訳をつける。振り仮名つきで読みやすい丁寧な解説つき。歌人略伝・略年譜を付し、生い立ち・歴史的背景がわかるようにした。より深く知るための読書案内付き。解説で、特色と、文学史的位置づけを行う。巻末に作家・評論家・研究者による名エッセイを収録。
目次
月ぞしるべこなたへ入せ旅の宿
うかれける人や初瀬の山桜
きてもみよ甚べが羽織花ごろも
あら何ともなや昨日は過ぎてふくと汁
かびたんも蹲ばはせけり君が春
枯れ枝に烏のとまりたるや秋の暮
櫓の声波ヲうつて腸氷ル夜や涙
芭蕉野分して盥に雨をきく夜かな
世に経るもさらに宗祗の宿りかな〔ほか〕
著者等紹介
伊藤善隆[イトウヨシタカ]
1969年東京都生。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。現在、湘北短期大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)